ゆくくる鹿児島円坐 (さとしのFacebook投稿記事を写真をつけて転載)

公開日: 2017-04-07 企画の案内

ゆくくるとじるツアー最終回鹿児島編「ゆくくる鹿児島円坐」のご案内です。


<とじるツアーとは>

今年2017年、ゆくくるの4人はそれぞれの友人・知人を訪ね、西日本を巡ります。いつかの出会いから時を経て、今の僕たちが出会い直すこと。それはいつかの出会いが、今の僕たちだからこそ語れる言葉で語り直されること。語られる言葉は「いつか」と「今」をつないでくれる。線の端と端をつなぐと閉じて輪になる。僕たちの出会ってからの時間は、閉じて輪になって、僕たちの中でめぐり始める。と(綴)じた本はこれから何度もひらくことができる。とじたからこそはじまる時間があるよね。そんなことを語り合った僕たち4人の友人知人をめぐるツアー。題して「ゆくくるとじるツアー」。

サイトもできあがりました。ぜひご覧ください。



鹿児島編は、そんなとじるツアーの最終地点。でも実はこの旅の始まりの場所でもあります。この旅のきっかけは、僕の知り会いのきよさんからのあるオファーでした。きよさんは僕の職場の先輩でもあり、人の心や関係の探究の先輩でもあり、円坐や影舞についても語り合える人。そんなきよさんから「旦那さんの実家が今度取り壊されることになったのだけど、取り壊す前に、誰かにこの場を丁寧に使って欲しくて、よかったら円坐や影舞などをこの家を使ってやってもらえないだろうか」と声をかけてもらいました。
滋賀の小林夫婦家のお客さん一人目がきよさん。とじる話はそのとき聞いた。

旦那さんのご実家が空き屋になってから7年。本当は誰かに住んでもらえるのが一番なんだけども、なかなかそれも難しく。でも思い出のある家、時間を重ねてきた場所をただ取り壊すのは簡単には気が進まない。せめて最後に、この家を丁寧に使ってくれる人がいたら、きちんと閉じていける気がする。

僕たち自身もそんな風な依頼をしてくれることが嬉しく有難く。ぜひやらせてくださいと応答しました。そして、5月の下見と称して、3月にご実家にお邪魔させてもらいました。
「主(あるじ)のご自慢だった」という門。

そこで旦那さんと2泊3日の時間を過ごし、いろいろなお話を聞きました。3日目の午前中には、じっくりとこの家のことをお話ししていただく時間をとり、そこでは亡くなられたのお父さんのお話を聞かせてもらいました。ちょうど旦那さんの座った場所から、目の前の部屋壁にお父さんの写真があり、時折、上を見ながら話す旦那さんの姿を覚えています。お話が自然に終わったあと、聞かせていただいたお返しとして、僕たちの影舞を見ていただきました。何とも代えられることの無い、家とお父さんとお母さんと5人の時間がそこにはありました。
家の歴史は人の歴史なのだと思いました。家は人とともにあり、人は家とともにある。会ったことのない旦那さんのお父さんが、あの家に暮らしてる姿で僕の中にいます。それはどうしても僕が作りだした想像の限りを出ないけれど、僕はそのお父さんの姿と一緒に旦那さんを思い出すし、旦那さんと一緒にきよさんを思い出します。人がつながってるとはこういうことなんだと感じます。



鹿児島に懐かしむことのできる親戚の家のような場所が僕の中に生まれました。それは近いうちに形を無くしてしまうものかもしれないけど、この懐かしさは僕の中に残りいつでも言葉にすることができます。「閉じる」は本を「綴じる」と同じ音を持っていて、ちゃんと綴じた本(物語)は、またいつでもひらいて読むことができる。終わることは無くなることではなく、生まれることなんだと知りました。




そんな風に、僕の中に新しく出来た懐かしい場所、懐かしい家、鹿児島県伊佐市にあるおうちをお借りして、きよさんと一緒に円坐や影舞の場をひらかせていただきます。

僕たちが、きよさんのおうちにお邪魔したことは、新しく家の中にふく風のようで、家がすごく喜んでると言ってもらえました。

僕たちは、そこに眠っていた物語の読み手として息を運び、立ち現れた人たちの語り手として、今、言葉を綴っているのかもしれません。

鹿児島編、とじるツアーの最後のとじていく時間。

新しく息を運ぶ人として、眠る物語の読み手として、
そして、これからも言葉を綴っていく語り手として、
僕たちと一緒に時間をともにしてくれる方をお待ちします。

どうぞよろしくお願いします。





日 時 2017年5月3日(水)~5日(金)
場 所 鹿児島県伊佐市にあるきよさんの旦那さんのご実家
内 容 5月3日(水)11:00~ お昼ご飯
          13:00~ 影舞舞台とお話会
          17:00  終了予定 

    5月4日(木)~5日(金) 1泊2日の円坐
     開始 4日 10:00 
     終了 5日 18:00

※宿泊について
会場となるこちらのご実家にそのまま泊まらせていただけます。ふとんもあります。3日間とも参加される方は2泊3日で宿泊可能です。

定 員 10名程度
参加費 
 応援金として一日あたり5,000円を目安にした投げ銭制になっています。(なので、それ以上の金額でも、それ以下の金額でも、結構です。) 応援金としているのは、この「ゆくくるツアー」を開催するための下見や当日の往復の旅費がかかっていることも含め、実施に至るまで4人それぞれが「とじるツアー」に自分を投入することで、ようやく実現にいたっていることにゆらいしております。お気持ちをいただけたらうれしいです。
    
主 催 「ゆくくる」(小林健司、小林直子、中尾聡志、中尾絢子)
【WEB】ゆくくる西日本とじるツアー
見守人 谷口起代
スペシャルサンクス 谷口隆一郎

「円坐とは」
集まった人たちと丸くなって坐り、はじまりから終わりまでの時間を一緒に過ごします。目的やテーマなどは無く、話したいことがあれば言葉にし、特に話すことが無ければ静かにしていたり。自由に過ごします。その時々に起こることを丁寧に辿りながら、一期一会の場を共にしたいと思っています。

<お申込み>主催者に直接ご連絡いただくか、ordinaryworld0420(at)gmail.com までご連絡ください。( (at)を@に変えて)




【小林健司の言葉】
歴史家の網野善彦によると、
家というのは、原初のアジール(聖域)だと言う。
 
その聖域を自由に行き来できるのは、
網野氏によれば「無縁の輩(ともがら)」だけ。
 
戦国時代の無縁の輩である僧侶は、
「武装した軍隊の間をぬって」
死者の弔いをしたという。
 
所属や肩書、収入や経歴という、
有縁の世界の理(ことわり)で窒息しそうな現代で、
唯一残っているのは、
 
「死」という、人類普遍の無縁性かもしれない。
 
死において、所属や肩書は何の意味も持たない。
死において、収入や経歴は一つの道標にすらならない。
 
せいぜいが、葬儀の華やかさを規定するだけだ。
 
そこで本当に起こっているのは何か、
そこで本当に起きようとしているのは何か、
 
有縁の殻を全てはぎとったときに残るのは、
人と人の間にある関係性であり、
それこそが人の存在のありようそのものだ。
 
さとしは
「家の歴史は人の歴史なのだと思いました。
家は人とともにあり、人は家とともにある。」
 
と言う、そのとおりだと思う。
 
今回、下見でもいろんな家に訪れて、
その度に思うのは、家という場所の聖域性だった。
 
現代、「経済原理にのっとった儀式」
を「仕事」にするだけの僧侶は
有縁の世界のいち「職業」となり、
そのほとんどが無縁性を失った。
 
そういう中で、
痛みを伴いながらこぼれていくものを
すくい取るのは「どこかの専門家」ではなくなった。
 
ほんとうに自分にとって差し迫ったことを、
どうにかしたいと声をあげて、
それに応える、その行為こそが無縁性を帯びる。
 
それはだれにでも訪れるけれど、
けっこうな覚悟が必要な行為でもあったりする。
 
いや、ほんと、ほぼ他人のご実家に行って、
その家族の話を聞いたりするのって、
ものすごーーく緊張するんですよ。マジで。
 
下見できよさんの実家に行った時、
『「帰れ」って言われたら、
謝りたおしてしてすぐ帰ろう。』
っていう、
わけの分からない心の準備までしましたもん。 
 
という自分を勇気づけるのが半分、
もう半分は、冗談抜きでそう思っていることを、
言葉に乗せて。


小林健司



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ゆくくるその他の記事 

●3月11~13日  鹿児島 きよさんの旦那さんの実家を訪ねて
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●4月24~26日  岡山  太郎ちゃんを訪ねて
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●4月26~28日  広島  ぺけとちえみちゃんを訪ねて
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●5月02~5月6日 鹿児島 きよさんと共に旦那さんの実家を訪ねて
https://www.facebook.com/events/651886828334125/
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